2014年 11月 07日
「エレベーター・ファミリー」
「エレベーター・ファミリー」
ダグラス・エバンス 作 / 矢島真澄 絵 / 清水奈緒子 訳
PHP研究所(2001年) 単行本(ハードカバー) 1200円※絶版
103ページ
*子供の気に入り度*★★★★★
*ふりがな状況*
「とくべつな設備(せつび)の整(ととの)った、動く部屋(へや)か。この最高級の部屋をかりて
、バカンスを楽しむことにしよう。わたしたちは、ここに泊(と)まることにする」(P5より)
*あらすじ*
「小さな」住まいが好みのウィルソン一家が訪れたホテルは満室でしたが、そのホテルでとっておき
の部屋を見つけました。それは「エレベーター」。床に敷かれた絨毯、鏡張りの壁、スピーカーから流れる音楽、そして何より上がったり下りたりする動く部屋!なんて素敵なんでしょう。ウィルソン一家は三泊四日のバカンスを、この部屋で過ごすことにしました。
いつでも客の来訪を歓迎しているウィルソン一家のエレベーターには様々なお客が訪れます。お客は皆どういう訳か、ここが一番落ち着く場所だと思えるのでした。ところがこのホテルで事件が起こりました。そしてその犯人がエレベーターに乗り込んで来ました!
*補足*
エレベーターに宿泊するという奇妙な設定のお話。「この人たちエレベーターを知らないの?」「ホテルの人たちは怒らないの?」という野暮な質問は放っておいて、楽しもうじゃありませんか!
エレベーターに無いテーブルやイスは自分たちで調達します。食事はエレベーターの電話を使って注文します。ウィルソン一家は超ポジティブな考えの人たち。読んでいてこちらも元気が出てきます。だからエレベーターを訪れるお客さん達も、日頃から思い悩んでいることが癒されていくんですね。面白かったです!
*子供の反応*
次女(小3)に読ませました。時々読めない漢字と分からない言葉が出てきたので、私に聞きながら読み進んでいきました。(本には上級以上と記載)自信を持って星5つをつけてくれました。面白かったようです。今読み聞かせで「ウェイサイド・スクールはきょうもへんてこ」(ルイス・サッカー作)を読んでいるところなのですが、お話のタイプが似ていると言っていました。現実には考えられない設定で、考えられないことが起きる。洋書にはこういった本が多くて良いですね!
次女は時々、お話を作って本みたいに書いて遊ぶのですが
最近三女もそれを真似するようになりました。
タイトルは「ながくつしたぴっぴ どうぶつえんにいく」です。
たぶんこの間、動物園に遊びに行ったからですね~。
次女は「はずかしがりやのサンタさん」。
恥ずかしいけど頑張ってプレゼントを作るサンタさんのお話です。
なぜプレゼント作りが恥ずかしいのか!?!?
きっと次女だけに分かることなのでしょう。
次女はとっても恥ずかしがり屋さんなんです。
サンタさんは恥ずかしいけど一生懸命頑張りました!
「私も恥ずかしいけど頑張ってるよ!」というメッセージが込められているんですね。
by narimi1020
| 2014-11-07 07:55
| 中学年*愉快なお話
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